教会と私

教会と私
塚本 麗子
     2023年12月、多分暮近くになってからの事と思います。「来年1月末、山本牧師と長女の菫ちゃんがSan Joseに来て数日間滞在されます」という思いがけないNewsに日語ミニストリーのメンバーは小躍りして喜び合いました。
     明けて2024年1月28日の山本先生の礼拝当日は会堂一杯の会衆で埋められ、一同声高らかに御名を賛美することが出来ました。ベイエリアの教会からも参加してくださり、共に礼拝できる恵みを感謝致しました。
     2022年6月末、ウェスレー教会の副牧師であり、日本語の担当牧師でありました山本牧師ご一家は帰日され、兵庫教区伊丹教会の牧師として、よき働きを続けられる事となりました。50年あまり私は米国に住みながら英語に馴染まず勉強もせずに過ごしてしまい、「日本語で礼拝を守れない」という大きな危機を迎えることとなりました。そんな中で励ましを受けたのが毎週発行されるようになった日語フェローシップのレターでした。週ごとに励まされ主を信ずるものとしての歩みを確かにしたいと思うに至りました。
     先ずは週4回の礼拝です。
     第1と第3日曜はウェスレー教会の合同礼拝をタブレットを通して自室で守ります。日語部から聖書を読んでくださる方、聖歌隊で歌唱してくださる方にエールを送ります。Go Now In Peace …となると、頬が緩みます。
     第2日曜は合同礼拝に参加致します。月定献金を捧げます。礼拝後、お友達との交わりの中で頂くお菓子はとても美味です。
     第4日曜はチャペルで日語礼拝を守ります。この為にベイエリア在住の先生方が来て下さったり、只今日本在住の私どもの存じあげている先生方がビデオを通してお説教の任に当たって下さっており、滞りなく日本語礼拝を続けられます事を感謝致しております。
     次に週日をどのように過ごすかを決めたく思いました。生来ボケッとしている私は、放っておけばそのままなのです。山本先生は2018年にウェスレー教会の牧師として日本から来てくださいましたが、何時の程からか週報の裏面に「先週の説教要旨」として可成り詳しく説教内容を印刷してくださるようになりました。之はぼんやり者の私には願ってもない事でした。Bagの中には何時も4、5枚の説教要旨を入れ、時があれば読んでおりました。「之を活用しよう」と思い立ち、説教要旨の面だけを集めました。コロナ禍以来は集会中止となり、発行されなくなりましたが、それでも全部で184枚ありました。
     朝食後、私は自室の机の前に座ります。説教要旨一枚をとり、聖書の箇所を見ます。
キリスト者としての私の週日は、先ず聖書、次に説教要旨、そして私の一日の祈りと続き、ほんの僅かの時間で終わりです。でも形として定着した事に心の喜びを感じている私です。184枚は、繰り返し読む度に味わいを深めております。今年中に100歳になる老媼。今白寿の日々を感謝しつつ、ボチボチ過ごしております。
     2024年3月、塚本麗子